卒塾リポート~一新塾(第18期)『市民の市民による市民のためのサービスづくり』(2007年5月22日)

5月
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1.動機

一新塾に入塾した動機は、自分の能力を高めたかったこと、そして、自分らしいミッションを持ちたかったためである。私はこれまでも起業みたいなことをしてきたが、中身のない虚業だと感じていた。本物のミッションと言えるものが欲しかった。

2.プロジェクト活動

一新塾で見つけたプロジェクト活動は、「市民の市民による市民のためのサービスづくり」。市民に必要なサービスを市民が自ら創出していくよう支援していける仕掛けを作りだそうと活動を始めた。中間支援組織というものがあるが、自分たちのビジョンは、この組織よりも市民ニーズを重視・サービス重視した支援拠点を作り出そうというものである。

2.現場視察

プロジェクト活動では、愛知県内と県外の著名なNPOを訪問し、代表から話しを伺った。愛知県の高浜市では住民が主体となる新しいまちづくりの取り組みを視察した。どの視察もとても刺激的で新しい気づきが得られた。

3.気づき ~地域の問題の飛び込むこと~

とにかく、まず地域の問題の中に飛び込むこと。本当のニーズは問題解決の中で分かる。また問題解決を通じて、周りに人々を巻き込んでいくこと。そうするうちに様々な人が集まり‘たまり場’できるが、この‘たまり場’こそが、プロジェクトの目指す地域の問題解決の拠点となってゆく。そう現場視察を通じて気づきが得られた。

4.気づき ~新たなビジョン住民自治の実現~

プロジェクトの目指す社会のビジョンとして「住民自治」が実現される社会ではないかと感じた。住民が連携して地域の中の問題解決を行っていける流れや仕組み・組織をつくること。このためにすべき一番大切な活動は「人づくり」で、地域の問題解決にあたれる担い手を育てていくこと。地域の住民が積極的に問題に飛び込んでいける流れをつくること。一新塾が唱えるビジョンと完全に一致するものが見えた。このプロジェクト活動は一新塾の局所版ではないかと思うようになった。

5.私の行動(1) ~安城商店街サポーター参加~

私の住む愛知県の安城市は、中心市街地と商店街の荒廃の問題を抱えていた。自分はまず、この問題に飛び込もうと「安城商店街サポーター養成講座」という行政が開いたセミナーに参加してみた。行政が開いただけあって、このセミナーはうわべ面だけで、商店街の人々と交わることもなく、中心市街地で開かれたイベントにボランティア要員として借り出されただけのものだった。しかし、自分にとってセミナーに参加した成果は別にあった。自分と同じように問題に関わろうと志をもった学生の一人と出会うことができたことだ。彼も、行政を当てにせず、自分達が主体となってまちづくりをやろうという意見に同調してくれた。

6.私の行動(2) ~エコサイクルシティ・ワーキンググループ参加~

気づきにより今まで以上に地域の問題に関心をもつようになった中、安城市が「エコサイクルシティ」という自転車を活用したまちづくりの取り組みを計画し、公募の市民による策定ワーキングが行っていることを知った。自分もこれに参加しようと考えた。はじめ、政策に関わる場は敷居が高いものと考えていたが、市役所と話してみたところ意外にも、アッサリ、「来てください」という返事だった。敷居の高さを予想していただけに驚いたが、その理由は参加してすぐに分かった。市民から構成されるはずワーキングのはずなのに市民の参加は、ほとんど無くて、数名の‘御用市民’と市職員が市民の立場で参加しているだけであった。市はもっと多くの市民に参加して欲しがっていた。地域の問題に対して担い手となる市民が不足している現状を知り、ますますプロジェクトの意義を感じた。まずは担い手・人づくりからだと。

7.私の行動(3) ~まちづくり団体結成~

商店街サポーター養成講座で出会った学生がネットを通じて安城のまちづくりに関心ある人が集まって意見交換することを呼びかけてくれた。集まったのはわずか3名だった。それでも、自分たちが何をしたいかを確認しあい、内容の濃い議論ができた。ここで集まった仲間と、一緒に活動できる団体を結成した。

8.団体での活動 ~市民企画講座に応募~

まちづくり活動の団体として最初にできることを探していたところ、市・教育委員会・生涯学習課が公募している市民企画講座というものを知り、団体で応募してみることにした。3名のメンバーで一人1案ずつ、それぞれ得意分野についての企画を練って提出した。「行政の公募なんて出来レースじゃないか。3案もあれば1案ぐらい通るかも。」はじめそう考えていたが、蓋を開けてびっくり、なんと2案も採択されてしまった。採択されたのは、私が提出した「エコサイクルシティ」案と学生の「国際問題理解」案だった。

9.エコサイクルシティ策定ワーキングでの活動

06年度のワーキングの日程後半では、市民が主体となって行える取り組みについて話し合った。多くの参加者は、思い付きのような単発イベントを提案したが、自分は、イベントそのものじゃなくて、イベントを企画・運営できる市民を育てていけるような「人づくり」の仕組みが必要だと主張し「サポーター認定制度」「サポーター養成講座」などを提案した。そうしたところ市の策定専門員会議というものに呼び出されてエコサイクルシティ計画の「人づくり」について提言を話すこととなった。この提言が採択されたのか、07年度から安城市では「自転車まちづくりサポーター」という制度が行われている。

10.今後の取り組みについて

活動で得られた気づきに軸足を置いて、今後も「市民の市民による市民のためのサービスづくり」の活動を続けていく。まずは、市から採択したエコサイクルシティ講座を無事に完了させ、もう一方の「国際問題理解」講座も成功させたい。市民が担い手となった成功実績を安城市で積み上げて、徐々に地元の人を巻き込んでいきたい。これまでのできた市役所や市議とのつながりも活用して、更に大きく活動を広げ、市民が主体となって地域の問題解決にあたっていける流れを地元の安城市に作っていくつもりである。                                      (以上)

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